エペイオス ノンフライオーブンは、油を使わずに揚げ物風の調理ができる便利なキッチン家電として注目されています。
スタイリッシュなデザインと多機能性が魅力ですが、実際に使ってみると、操作性、調理性能、設置スペース、メンテナンス性、価格とのバランスに関していくつかのデメリットが見えてきます。
このブログ記事では、実際の利用者の声や細かな使い勝手の面から、購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。
操作性の課題とユーザーの声
タッチパネル操作の煩雑さ
エペイオスのノンフライオーブンは、タッチパネル式の操作を採用しています。一見すると先進的でスタイリッシュですが、実際の使用感では、目的のメニューにたどり着くまでに何度もボタンを押さなければならないという声があります。特に、トーストなどの頻繁に使用するメニューが奥に配置されている場合、操作の手間が増えてしまいます。このような操作性の煩雑さは、日常的に使用する際のストレス要因となり得ます。
スマホ連携機能の活用度
エペイオスの一部モデルでは、スマートフォンとの連携機能が搭載されています。専用アプリを通じて温度や時間の設定が可能ですが、最終的な調理開始は本体で行う必要があります。また、Wi-Fi接続には2.4GHz帯のネットワークが必要であり、環境によっては接続が難しい場合もあります。これらの点から、スマホ連携機能の活用度には限界があると感じるユーザーも少なくありません。
説明書のわかりにくさ
製品に付属する取扱説明書がわかりにくいという指摘もあります。特に、固定用ネジや保護具の取り扱いに関する説明が不十分で、誤った使用によるトラブルが報告されています。また、ロティサリーフォークと回転バスケットで共用するネジの存在が明確に記載されておらず、使用時に混乱を招くことがあります。このような説明書の不備は、初めて使用するユーザーにとって大きなハードルとなります。
調理性能に関する懸念点
焼きムラと火力のバランス
エペイオスのノンフライオーブンには、上下ヒーターが搭載されていないモデルがあります。そのため、食材の上下で火力に差が生じ、焼きムラが発生することがあります。特に、トーストや焼き菓子など、均一な加熱が求められる料理では、この点が顕著に現れます。また、下段の火力が弱いため、同時調理時に下段の食材が十分に加熱されないという問題も指摘されています。
ロティサリー機能の扱いにくさ
ロティサリー機能は、食材を回転させながら加熱することで、均一な焼き上がりを実現する機能です。しかし、エペイオスのノンフライオーブンでは、回転バスケットの形状がいびつで洗いにくく、加熱直後は非常に高温になるため、取り扱いに注意が必要です。また、固定用ネジの取り付けや取り外しが面倒で、使用頻度が低くなる傾向があります。
食感の仕上がりに対する評価
ノンフライオーブンは、油を使わずに揚げ物風の料理ができる点が魅力ですが、仕上がりの食感に満足できないという声もあります。特に、唐揚げやとんかつなどの料理では、外側のカリッとした食感や内側のジューシーさが不足していると感じるユーザーがいます。また、衣がはがれやすいという問題も報告されており、調理方法に工夫が必要です。
サイズと設置スペースの問題
本体の大きさと収納の難しさ
エペイオスのノンフライオーブンは、庫内容量14Lと大容量である一方、本体サイズも大きめです。幅35cm、奥行35.2cm、高さ38cmのサイズは、一般的なキッチンでは設置スペースの確保が難しい場合があります。また、他の家電製品と併用する際には、配置に工夫が必要です。収納スペースが限られている家庭では、使用しないときの保管場所にも困ることがあります。
重量による移動の不便さ
本体重量が約10.8kgと重いため、頻繁に移動させるのは容易ではありません。特に、掃除や模様替えの際に移動が必要な場合、重さが負担となります。また、高齢者や力の弱い方にとっては、設置や移動が困難であるため、使用を躊躇する要因となり得ます。
キッチンレイアウトへの影響
大きなサイズと重量により、キッチンのレイアウトに影響を及ぼす可能性があります。特に、限られたスペースで複数の家電製品を配置する場合、動線が悪くなったり、作業スペースが狭くなったりすることがあります。また、デザイン性を重視するユーザーにとっては、他の家電との調和が取れないと感じることもあります。
お手入れとメンテナンスの手間
自動洗浄機能の有無と効果
上位モデルのEPAO502には自動洗浄機能が搭載されていますが、下位モデルにはこの機能がありません。自動洗浄機能がない場合、調理後の庫内の清掃は手作業で行う必要があります。特に、油を使用した料理では、庫内に油汚れが残りやすく、清掃に手間がかかります。また、自動洗浄機能があるモデルでも、完全に汚れを除去できるわけではないため、定期的な手入れが必要です。
部品の洗浄と取り扱い
付属のバスケットやロティサリー用のパーツは、形状が複雑で洗いにくいという声があります。特に、回転バスケットは凹凸が多く、汚れが溜まりやすい部分があるため、洗浄に時間がかかります。また、食洗機に対応していない部品もあるため、手洗いが必要となる場合があります。これらの点から、日常的なメンテナンスに手間を感じるユーザーもいます。
油汚れや臭いの残留
ノンフライオーブンは油を使わずに調理できる点が特徴ですが、食材から出る油や臭いが庫内に残ることがあります。特に、肉料理や魚料理を調理した後は、庫内に臭いがこもりやすく、次回の調理に影響を与えることがあります。また、油汚れが加熱によって焦げ付き、落としにくくなることもあるため、定期的な清掃が欠かせません。
価格と機能のバランス
上位モデルと下位モデルの違い
エペイオスのノンフライオーブンには、上位モデルのEPAO502と下位モデルのAO249A、CP247Aがあります。上位モデルはスチーム機能やスマホ連携、自動洗浄、スチーム加熱などの多機能を備えています。
一方、下位モデルではこれらの機能が省かれており、基本的なノンフライ調理とオーブン機能に絞られています。
そのため、上位モデルは価格が高くなりがちですが、使いこなせる人にとっては便利です。
一方、下位モデルは価格が抑えられている分、機能に制限があり、物足りなさを感じる人もいるでしょう。
購入の際には、使用目的に応じて適切なモデルを選ぶことが大切です。
コストパフォーマンスの評価
価格と性能のバランスについては、利用者の評価が分かれています。
上位モデルは機能が豊富で見た目も高級感がありますが、そのぶん価格も高めです。
毎日のように使う人にとっては元が取れる価値がありますが、週に数回程度の使用では「高すぎる」と感じることも。
一方、下位モデルは手頃な価格ながら、必要最低限の機能が揃っているため、コスパ重視の人には好評です。
ただし、細かい点での使い勝手や仕上がりに妥協が必要な場面もあります。
他社製品との比較検討
エペイオス製品は独自のデザインと多機能が魅力ですが、他社のノンフライオーブンと比較すると、劣る点もあります。
例えば、アイリスオーヤマやパナソニックの製品は上下ヒーターを備えていたり、自動メニューが充実していたりします。
また、価格帯も幅広く、選択肢が多いため、エペイオス製品だけでなく、他社製品も比較検討するのがおすすめです。
特に「操作性」や「お手入れのしやすさ」など、自分にとって譲れないポイントを明確にしておくことが、後悔しない選び方のコツです。
まとめ
エペイオス ノンフライオーブンは、高機能で見た目もおしゃれな調理家電ですが、使い方や目的によっては不満を感じることもあります。
特に、操作のわかりにくさや焼きムラ、お手入れの手間、設置場所の確保など、実際に使って初めて気づく注意点があるのが現実です。
「高機能で便利そうだから」という理由だけで購入を決めるのではなく、自分の生活スタイルに合っているか、必要な機能が揃っているかをよく考えることが大切です。
他社製品と比較しながら、長く満足して使える一台を選んでください。
この記事が、後悔しない家電選びの手助けになれば幸いです。
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