iPhoneアプリのマイナスマークが消えない！？原因と解決法をわかりやすく解説

iPhoneのマイナスマークって何？

アプリの削除モードとは？

iPhoneでアプリを長押しすると、アプリアイコンがプルプルと震え出して、左上に「－（マイナス）」のマークが出てくることがあります。これは「削除モード」や「編集モード」と呼ばれる状態で、ホーム画面のアプリを整理したり削除したりするためのモードです。昔は「×マーク」でしたが、最近のiOSではマイナスマークに変わっています。

このマイナスマークをタップすると、そのアプリを削除できる場合があります。削除できないアプリ（iPhoneに標準で入っているアプリなど）は、ホーム画面から非表示にするだけだったりします。つまり、このマークはiPhoneを使っていてごく普通に見られるものですが、ずっと表示されたままだと困りますよね。

この削除モードは、ホーム画面のどこかをタップするか、ホームバーを上にスワイプすれば通常は終了します。しかし、なぜか戻らないときがある…その原因や解決法を次で詳しく見ていきましょう。

マイナスマークが表示される場面

マイナスマークは、ホーム画面のアプリを「整理」しようとしているときに出てきます。アプリアイコンを長押ししてから、表示される「ホーム画面を編集」や「Appを削除」を選ぶと、アイコンが震え始めて、マイナスマークが出てきます。

また、iOSのアップデート後や、何らかの不具合があった場合にも、意図せずこの状態になることがあります。例えば子どもが操作していて、いつの間にか編集モードに入ってしまったということもよくあります。

通常であれば、画面の空白部分を一度タップするか、ホーム画面を上にスワイプしてホームに戻れば解除できます。しかし、何度やっても戻らない場合は、何かしらの原因が考えられます。

通常はどうやって消すのか？

マイナスマークを消すための通常の操作はとても簡単です。まず、アプリを長押ししてマイナスマークが出た状態で、画面のどこか何もない場所をタップしてください。それで編集モードが終了します。

また、ホームバーのあるiPhoneでは、下から上にスワイプしてホームに戻れば自動的に編集モードが終わります。ホームボタンがある機種の場合は、ホームボタンを一度押すだけでもOKです。

それでもマイナスマークが消えない場合は、iPhoneがうまく動作していないか、何か設定に問題がある可能性があります。次からは、その原因と対処法について詳しく見ていきましょう。

マイナスマークが消えない主な原因

ホーム画面が編集モードのまま

もっとも単純な原因は、ホーム画面が「編集モード」のままになっているケースです。これは、何らかの理由でモードを終了する操作がうまく行われなかった場合に起こります。例えば、画面の感度が悪くてタップが認識されなかったり、指の操作が早すぎたりすると、編集モードが継続してしまいます。

このようなときは、一度アプリを長押しして、もう一度編集モードをしっかり解除する操作を試してみてください。画面の空白部分をしっかりとタップすること、ホームボタンを押すかスワイプしてホームに戻る操作をゆっくりと行ってみると改善することがあります。

また、画面保護シートが厚すぎたり、指が濡れていたりすることも操作の妨げになるので注意しましょう。意外と基本的なことを見直すだけで解決する場合も多いのです。

ソフトウェアのバグや不具合

iPhoneも機械ですので、時にはソフトウェアの不具合が原因でマイナスマークが消えないこともあります。特にiOSをアップデートした直後や、新しいアプリを大量にインストールした後などは、内部で何かの処理がうまくいかず、ホーム画面の動作に影響することがあります。

このような場合、まず試すべきはiPhoneの再起動です。再起動をすると、多くの一時的な不具合が解消されることがあります。それでも直らない場合は、Appleのサポートサイトで不具合情報を確認したり、次のiOSアップデートが出るのを待つのも一つの方法です。

また、iOSのパブリックベータ版などを使っている場合には、こうした不安定な動作が起こりやすくなりますので注意が必要です。安定した動作を求めるなら、正式リリース版を使用するのが安心です。

設定による制限や操作ミス

意外な盲点として、「設定」による制限や、自分では気づかない操作ミスが原因になっていることもあります。例えば、スクリーンタイムでアプリの削除を制限していると、マイナスマークは表示されても動作がおかしくなったり、編集モードが正しく終了しなかったりする場合があります。

また、誤って画面をダブルタップして拡大モードになっていたり、アクセシビリティ機能がオンになっていると、通常とは違う動作になることがあります。こういった細かい設定を見直すことで、スムーズに問題が解決するケースも多いです。

まずは、「設定」アプリを開いて、「スクリーンタイム」や「アクセシビリティ」の項目を確認してみましょう。操作ミスが原因かもしれないという視点も忘れずに持っておくと、解決への近道になります。

対処法その1：基本的な確認ポイント

ホームボタンやスワイプで戻れるか確認

まず試すべきは、編集モードを解除する基本的な操作です。ホームボタンがあるiPhoneでは、ボタンを一度押すだけでマイナスマークは消えるはずです。ホームボタンのない機種では、画面下から上にスワイプしてホームに戻ると解除されます。

これらの操作をしっかり行ってもマイナスマークが消えないときは、指の操作がうまく認識されていない可能性があります。その場合は、画面の空白部分をしっかりとタップしてみてください。

また、画面に異常がないか確認することも大切です。画面が反応しない部分がある場合、編集モードを解除するための操作がうまくできないことがあります。画面の故障の兆候がないかもチェックしてみましょう。

この基本的な確認を怠ると、深刻な問題と勘違いしてしまうこともあるので、まずは一度落ち着いて、基本操作を再確認してみてください。

対処法その1：基本的な確認ポイント（続き）

iPhoneを再起動してみる

基本的な操作で解決しない場合、次に試すべきは「再起動」です。iPhoneは、ずっと電源を入れっぱなしで使っていると、動作が重くなったり、ちょっとした不具合が起きやすくなります。マイナスマークが消えないのも、その一つの症状かもしれません。

iPhoneを再起動するには、サイドボタンと音量ボタン（またはホームボタン）を同時に長押しして、「電源オフ」スライダーが出たらスライドして電源を切ります。そして数秒待ってから、サイドボタンを押し続けて電源を入れ直します。これだけで、メモリの中の一時的なエラーがリセットされ、多くの問題が解決することがあります。

再起動してもマイナスマークが出たままの場合、次に試すのはiOSのアップデート確認です。特にiOSを長い間更新していない場合、不具合がそのまま残っていることがあります。

最新のiOSにアップデートする

iPhoneのソフトウェア（iOS）は、定期的にアップデートされています。このアップデートには、新しい機能の追加だけでなく、不具合の修正も含まれています。マイナスマークが消えない問題も、古いiOSのバグによるものかもしれません。

アップデートの確認は、「設定」アプリを開き、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を選ぶことでできます。ここで新しいバージョンが表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をタップしましょう。Wi-Fi環境が必要なので、自宅や安定したネット環境で行うのがおすすめです。

アップデートには時間がかかることもありますが、これで不具合がスッキリ直るケースも多いです。アップデート後には再起動も自動で行われるので、マイナスマークの問題が解消されているか確認してみてください。

対処法その2：設定を見直す

「スクリーンタイム」での制限を確認

マイナスマークが消えない原因の一つに、「スクリーンタイム」の制限設定が関係していることがあります。スクリーンタイムとは、iPhoneの使いすぎを防ぐための機能で、親が子どもの使用を管理するのにも使われています。

この中には、「Appの削除を許可しない」という設定があります。これがオンになっていると、アプリの削除はできず、削除モードが正しく動作しないこともあるのです。確認するには、「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「iTunesおよびApp Storeでの購入」で、「Appの削除」が「許可」に設定されているか見てみましょう。

もしパスコードが求められた場合、それはスクリーンタイムのパスコードです。これがわからないと変更できないので、保護者に聞くか、Appleのサポートに相談する必要があります。

アクセシビリティの設定もチェック

iPhoneには、視覚や聴覚に困難がある人でも使いやすくなるよう、「アクセシビリティ」という特別な設定があります。ところが、ここにある機能が意図せずオンになっていると、マイナスマークが消えないなどの問題を引き起こすことがあります。

例えば、「ズーム機能」がオンになっていると、画面の一部が拡大されて正常な操作ができなくなることがあります。また、「AssistiveTouch」などの補助機能が有効になっていると、ボタン操作が通常と違う反応を示すことがあります。

「設定」→「アクセシビリティ」から、ズームやタッチ操作関連の項目を一つ一つ確認して、不要な機能がオンになっていないかチェックしてみましょう。わからない場合は、すべて一度オフにして、正常に戻るか試すのも一つの方法です。

プロファイルやMDMによる制御がないか確認

会社や学校から支給されたiPhoneの場合、「MDM（モバイルデバイス管理）」という仕組みで端末が制御されていることがあります。これが原因で、アプリの削除や編集ができなくなっている可能性もあります。

確認するには、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」に進んでみてください。ここに「プロファイル」や「MDM」という表示があれば、制限がかけられている可能性があります。この場合、自分で設定を変更することはできませんので、管理者に相談するしかありません。

特に、マイナスマークが消えないだけでなく、アプリの追加や削除もできない場合は、こういった管理が関係していることが多いです。個人で使っているiPhoneであれば関係ありませんが、共有端末や会社用のiPhoneではよくあることです。

最後の手段とサポート情報

設定をリセットしてみる

上記の方法をすべて試してもマイナスマークが消えない場合、iPhoneの設定をリセットすることが効果的です。ただし、リセットといってもデータが消えるわけではなく、「設定」だけを元に戻す方法があります。

「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」を選んでください。これにより、Wi-Fi設定や壁紙、通知の設定などが初期状態に戻りますが、写真やアプリなどのデータはそのまま残ります。

この方法は最終手段として試すべきものですが、ソフトウェアの不具合や設定ミスが原因だった場合には、高確率で問題を解決できます。リセット後は、必要に応じて再設定をしてください。

Appleサポートに連絡する

どうしても自分で解決できない場合は、Appleの公式サポートに相談するのが一番安心です。Appleはサポート体制がしっかりしており、チャットや電話、最寄りのApple Storeでの対応も可能です。

Appleの公式サイトから「サポート」ページにアクセスし、「iPhone」→「アプリ」→「アプリの削除ができない」などの項目を選ぶことで、適切な窓口につながります。事前にApple IDやiPhoneのシリアル番号を確認しておくと、スムーズに対応してもらえます。

自分でいろいろ試すのも大事ですが、時間がかかりすぎるようなら、専門の人に任せるのが賢い選択です。

データのバックアップと復元方法

最終手段として、iPhoneを初期化して復元する方法もあります。これには、事前にデータをバックアップしておくことが絶対に必要です。iCloudやパソコンを使ってバックアップを取ることで、大事なデータを守りながら問題の解決を目指せます。

バックアップは、「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」からオンにしておけば自動で行われます。または、パソコンの「Finder」や「iTunes」を使って手動でバックアップすることも可能です。

初期化は「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」で行えます。その後、再び起動すると、バックアップからの復元ができる画面が出てくるので、手順に従って操作してください。

初期化は手間がかかりますが、頑固な不具合をリセットできる強力な方法です。どうしても直らないときの最後の手段として覚えておきましょう。