エレクトロラックス掃除機は、スタイリッシュなデザインと高い吸引力で人気のある海外製家電です。
特にコードレススティック型のモデルが注目されていますが、実際には音の大きさや本体の重さ、メンテナンスの手間、バッテリーの寿命、アフターサポートの弱さなど、購入前に知っておくべきデメリットも多く存在します。
本記事では、エレクトロラックス掃除機を選ぶ際に注意したい5つのポイントを解説し、それぞれの問題点と対策についてわかりやすく紹介します。
購入を検討している方は、自分の生活スタイルに合っているかを確認する参考にしてください。
エレクトロラックス掃除機とは?基本をおさらい
スウェーデン発の老舗メーカー
エレクトロラックスは、スウェーデンで誕生した家電メーカーです。
100年以上の歴史があり、特にヨーロッパでは信頼性の高いブランドとして知られています。
掃除機だけでなく、冷蔵庫や洗濯機などさまざまな家電を手がけています。
掃除機の分野では、シンプルでおしゃれなデザインと高い吸引力が評価されています。
最近では日本でも人気が出ており、家電量販店やネット通販でも多く見かけるようになりました。
とはいえ、「海外製」ということもあり、購入前に注意すべき点がいくつかあります。
今回はその中でも「デメリット」に注目し、詳しく解説していきます。
人気モデルと特徴まとめ
エレクトロラックスの掃除機には、コードレススティック型、キャニスター型、ロボット掃除機などさまざまなタイプがあります。
特に人気なのが「エルゴラピード」や「ピュアQ9」といったコードレススティック型です。
これらのモデルは、軽量でスタイリッシュな見た目とパワフルな吸引力が特徴です。
また、バッテリー式なのでコンセントを気にせず使えるのも魅力のひとつです。
ただし、デザインや機能だけでなく、自分のライフスタイルに合っているかどうかも見極める必要があります。
次からは、購入前に知っておきたいポイントを紹介します。
エレクトロラックスが選ばれる理由
エレクトロラックスの掃除機が人気の理由には、デザイン性の高さ、使いやすさ、そして環境に配慮した設計が挙げられます。
また、欧州では高性能な家電ブランドとしての信頼があり、日本でもそのイメージが定着しつつあります。
特にデザインにこだわる人にとって、インテリアにもなじむ掃除機は魅力的です。
吸引力や静音性もそれなりに評価されており、「高級感のある掃除機」として注目されています。
しかし、その一方で「思ったよりも使いにくい」「コストがかかる」といった声もあります。
次は、実際に使ってわかったデメリットについて詳しく見ていきましょう。
音がうるさい?静音性の課題
モーター音の大きさについて
エレクトロラックスの掃除機は、多くのモデルでモーター音が比較的大きめです。
特に吸引力が強いモデルほど、作動中の音が気になる傾向があります。
マンションやアパートなどの集合住宅では、階下や隣室への音漏れが心配になることもあります。
テレビを見ながら掃除をしたい人や、小さな子どもがいる家庭では、掃除機の音がストレスになる場合もあるでしょう。
静音性を重視するなら、実際の動作音を家電量販店などで確認してから購入するのがおすすめです。
また、「弱モード」では比較的静かに使える機種もあるので、使い方に工夫することも大切です。
集じん時の騒音レベル
エレクトロラックスの掃除機は、ゴミを吸い込むときに一時的に大きな音を出すことがあります。
特にカーペットやラグなど、繊維が多い場所では強力に吸引するため、音が響きやすいです。
また、ノズル部分にゴミが詰まった場合も、異音が発生しやすくなります。
このような点も、使い方に注意が必要な部分です。
メーカーによっては「静音設計」をうたっていますが、あくまで従来機種に比べて静かという程度であり、完全な無音ではありません。
静かな掃除を重視する方には、デメリットとして認識しておいた方がよいでしょう。
夜間の使用に向かない理由
夜に掃除をしたい人にとって、エレクトロラックスの掃除機の音は大きなハードルとなることがあります。
実際、22時以降に掃除機をかけるのは、近所迷惑になる可能性があります。
共働きで日中に掃除ができない家庭では、夜に使える静音モデルが必要ですが、エレクトロラックスはその点で不向きといえます。
一部のモデルには静音モードもありますが、それでも夜間の静けさには不十分なことが多いです。
そのため、夜に掃除することが多い方は、他メーカーの静音重視モデルを検討するのも一つの手です。
重さが気になる!取り回しに苦労する理由
キャニスター型とコードレスの重さ比較
エレクトロラックスの掃除機にはキャニスター型とコードレススティック型がありますが、どちらも意外と重さがあります。
特にキャニスター型は、モーターやフィルターが本体に集中しているため、持ち運ぶときに重く感じがちです。
一方、コードレススティック型は見た目はスリムですが、バッテリーやモーターがハンドル部分にあるため、長時間使うと腕が疲れてきます。
エレクトロラックスの掃除機は、吸引力を重視するぶん、どうしても軽量化には限界があります。
軽い掃除機を探している人には、他メーカーの超軽量モデルの方が合っている場合もあります。
実際に店頭で持ち比べてみると、違いがはっきり分かりますよ。
高齢者や女性にとっての負担
エレクトロラックスの掃除機は、重さと構造のバランスから、高齢者や手の力が弱い人にとっては扱いにくいことがあります。
特に階段の上り下りや、高い棚の上を掃除する場面では、重さが大きな障害になります。
また、バッテリー式の場合、片手で掃除機を持ち上げながら操作する必要があるため、腕力に自信のない方には負担が大きく感じられます。
本体が重いと、掃除のたびにストレスを感じることもあります。
こういった理由から、家庭に高齢者がいる場合や、女性が主に掃除を担当している家庭では、実際の使用感を確認してから購入するのが安全です。
階段掃除や収納時の問題点
階段の掃除では、掃除機の重さと形状が大きな影響を与えます。
エレクトロラックスの掃除機はスリムでおしゃれですが、ノズルの可動範囲や本体の重さが原因で、階段の段差や角に手が届きにくいことがあります。
また、収納時にもサイズ感に注意が必要です。
コンパクトに見えても、実際に収納スペースに収まらないこともあり、スタンド型収納が必要になることもあります。
こうした不便さは、使い始めてから気づくことが多いため、事前に寸法や収納スペースをしっかり確認しておきましょう。
メンテナンスの手間とコスト
フィルターの手入れが面倒
エレクトロラックスの掃除機は高性能なフィルターを搭載していますが、そのぶん定期的な手入れが欠かせません。
フィルターには細かいホコリやゴミがたまりやすく、掃除をサボると吸引力が落ちてしまいます。
フィルターの清掃方法も機種によって異なり、水洗いが必要なものや、数時間乾かさないと再装着できないものもあります。
忙しい人にとっては、これがかなりの手間になるでしょう。
さらに、フィルターは消耗品なので、定期的な交換が推奨されています。
純正品は値段が高めなため、コスト面でも気になるところです。
バッテリーの寿命と交換費用
コードレス掃除機のバッテリーは、使い続けるうちにだんだんと持ちが悪くなります。
エレクトロラックスのバッテリーは、平均して2〜3年ほどで交換が必要になることが多いです。
しかし、交換用バッテリーは1万円以上することがあり、決して安くはありません。
また、機種によっては自分でバッテリー交換ができず、メーカーに依頼する必要があります。
こうした点を考えると、ランニングコストとしてバッテリー代をあらかじめ想定しておく必要があります。
購入時には、「将来的にいくらかかるか」もチェックすることをおすすめします。
ゴミ捨ての頻度と手間
エレクトロラックスのコードレス掃除機は、ダストカップの容量がそれほど大きくありません。
そのため、こまめなゴミ捨てが必要になります。
特にペットを飼っている家庭や、毛の多いカーペットを掃除する場合は、1回の掃除でカップがいっぱいになることもあります。
また、ゴミを捨てるときにホコリが舞うのが気になるという声もあります。
衛生的に処理したい人は、ダストカップの掃除に手間がかかることを覚悟しておくとよいでしょう。
手が汚れるのを避けたい場合は、紙パック式の掃除機の方が向いているかもしれません。
サポート体制と購入後の不満点
カスタマーサポートの対応状況
エレクトロラックスのカスタマーサポートには、対応のスピードや親切さにばらつきがあるという声があります。
問い合わせに対してすぐに返事がこない、というケースも報告されています。
日本では海外メーカーのサポートが弱いこともあり、部品の取り寄せや故障対応に時間がかかることがあります。
このような対応にストレスを感じる人も少なくありません。
購入後に困ったとき、すぐに対応してもらえるかどうかはとても重要なポイントです。
不安な人は、国内メーカーの製品も検討してみるとよいでしょう。
修理や部品交換の不便さ
エレクトロラックスの掃除機は、部品の構造が独特で、修理や部品交換が難しい場合があります。
一部のモデルでは、ちょっとした不具合でも本体ごと修理に出さなければならず、手間もコストもかかります。
また、部品の在庫がない場合、取り寄せに数週間かかることもあります。
長期間使えない状態が続くと、日常生活に大きな支障をきたします。
こうしたことから、長く使いたい場合は、修理体制が整っているメーカーを選ぶのもひとつの選択肢です。
保証期間とその制限
エレクトロラックスの掃除機には通常、1年のメーカー保証がついていますが、それを過ぎると修理は有償になります。
また、自然故障以外のトラブル(落下や水濡れなど)は保証の対象外です。
保証期間が短いと感じる人も多く、延長保証サービスをつけるかどうかで悩むケースもあります。
また、保証を受けるには購入証明書が必要で、これを失くすと対応してもらえないこともあります。
しっかり保証内容を確認し、必要なら延長保証に加入するのが安心です。
「高級掃除機=安心」とは限らないことを覚えておきましょう。
まとめ
エレクトロラックス掃除機は、見た目の美しさや高い吸引力で魅力的に感じる人も多いですが、実際に使ってみると「音が気になる」「重くて使いにくい」「手入れやサポートが大変」といった、見落としがちな欠点もあります。
これらのデメリットを知らずに購入すると、「思っていたのと違った」と後悔してしまうかもしれません。
しかし、逆に言えば、これらの特徴をしっかり理解した上で選べば、満足のいく使い方も十分可能です。
特に、吸引力重視の人や、おしゃれな家電が好きな人には向いているブランドと言えるでしょう。
掃除機は毎日使う家電だからこそ、「性能」だけでなく「扱いやすさ」や「サポート体制」まで考えることが大切です。
この記事が、あなたにとってぴったりの掃除機選びの参考になれば幸いです。
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